「規約は特にない」ということは
- 負傷兵シモン
- 2019年5月13日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年1月19日
声劇台本の規約というものは堅苦しいから「特に決めない」ということを明記している方もいらっしゃるようです。
でも、それって本当に演者のためなのでしょうか。
台本の利用規約を設けるというのは、演者に対して一定の「縛り」を設けるものだと思っている方が多いように見受けられます。
しかし、実際はその逆です。
著作権法という法律によると、上演は作者のみがもっている権利ということになります。
つまり、作者が関与(参加)していないところでのLive配信をするためには、事前に作者にOKをもらわなければいけません。
しかし、そんな慣習はないですよね。
儲けようという意図(営利目的)でなければ、一般的なLive配信だったら自由に使ってもいいですよと思っている作者が多いと思います。
そんなときに「規約は特にない」では事前に許可をもらわないと使うことができないということになってしまいます。
営利目的ではないLive配信なら許可をとる必要はないよと考えているときは、たとえば「営利目的ではないLive配信だったら自由に使ってください(事前の許可は不要です)」という規約になります。
もちろん、投げ銭やらいろいろと細かいことはありますし、それをどう考えるかは作者によってまちまちかと思いますが、大事なのは「規約は特にない」ではかえって一般的な使い方すらできないということです。
声劇台本の利用規約というのは、一般的に演者を縛るためのルールではなく、作者が演者に安心して使ってもらうためのルールということは知っておいて欲しいです。
※法律の解釈につき誤謬を犯しているまたは疑義がある場合は個別お知らせください。
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