声劇演者や台本または脚本を執筆されている方へ
2019.10.23 大幅な加筆修正
すでに声で演技をするいわゆる声劇からは離れているのですが、ときどき利用規約などについて訊かれたりすることがあります。
ただのおじさんが偉そうに物申すのも気が引けるのですが、老害の戯言と思って目を通していただければ幸いです。
1.演者へ
台本(脚本)がなければ演じることができません。
自分で書いたものを提供できないのであれば、誰かが書いたものを利用することになります。
台本作者様と崇める必要は皆無ですが、台本を蔑ろにしてもいいわけではないです。
利用規約を用意してなかったり、わかりにくい規約ということもあるでしょうが、必ず規約などについて確認を取るようにしましょう。
1.作者へ
①台本執筆者は偉いんですか?
台本があってはじめて声劇ができるのは事実です。
そもそも不躾な利用をする人間は無限に湧いてくるものですし、演じられることがなくても問題はないという考えのもとに執筆などしていない限り、執筆した台本を好きだと言ってくれている演者を大事にした方がいいように感じます。作者が偉ぶる必要はありません。
もっとも、不当に大きな利益を得ていることが判明したときは、遠慮なくその演者たちを追及してください。
②わかりやすい利用規約を整備してあげて
声劇というものを振り返ってみると(少なくともYahooメッセンジャー時代からニコニコ生放送で毎晩多くの募集枠等があった時代あたりまで)そもそも利用規約を用意するという慣習はありませんでした。上演権(一部の行為等における公衆送信権・送信可能化権を含む)等の著作権法違反行為に対して作者が演者に文句を言うということもほとんどなかったと記憶しています。
配信ツールの多様化や現金化などの諸問題付随して、権利を主張するという流れを疑問視しているわけではありません。
しかし、小難しい表現や定義があいまいで解釈に幅のある利用規約を整備されているものを目にすると、利用者である演者のことを考えていない上に権利を主張する割には著作権法をはじめとする関係法令等についての知識が伴っていないように感じます。
ご自身の執筆目的や希望する利用方法等を考えた上で簡潔でわかりやすい規約を整備した方が双方のためになるのではないでしょうか。
1.さいごに
こんなことを書いたら、私自身が声劇関係者から見向きもされない状況になるだろうと一笑に付すかもしれません。もしもそう思うのであれば、ご自身の行動を鑑みて問題ないと自信をもって言えるようにしてください。そして私のことを笑い飛ばしていただければと思います。