利用規約問題に触れて思ったことは、昔に比べて媒体を含めて複雑化したんだなということです。
表現の場の多様化
昔話は老害の特権ということで振り返って考えると、人間模様については今も昔も変わらないでしょうが、環境は大幅に変化しているように思います。
自分が声劇というコンテンツを楽しんでいたときは、スカイプを用いたいわゆる裏劇というものもありましたが、表現の場としてはこえ部やニコ生くらいでした。
それが、今ではツイキャスやLisPon、YouTube Liveなど舞台が増えています。
低年齢化
スマホの普及などから利用者の低年齢化も進んでいるような気がします。
昔は中学生が参加していたらかなりの驚きでしたが、最近は小学生なども声劇をしているとかなんとか。
ネチケットという言葉自体がすでに化石になっているのでしょうが、インターネットに対する向き合い方も変化しています。
規約なにそれおいしいのという人も、相対的に増えてきているかもしれません。
収益の容易化
さらに複雑化している要因として、収益化が容易になったことが挙げられます。
投げ銭やアイテム、広告収益にクリエイター推奨プログラムなど、収益をあげるツールがあり、これは過去にほぼ存在しなかったように思います。
昔は台本(脚本)作者と演者の距離が近く、一緒に楽しもうという雰囲気でした。
作者兼演者もたくさんいたので、台本の使い方で揉めることも目にする機会はほとんどなかったように思います。
最近はボイスドラマ化してM3で頒布することもできますし、企画化して動画投稿している団体もたくさんあるようですが、無断で使われて、しかも作者に還元されることのない収益まであげられてしまうと、作者としては面白くありません。
だからこそ、利用規約をしっかり整備しよう、守ってもらおうという流れになっているのではないでしょうか。
そして利用規約だけが独り歩きしておかしなことになっているのもまた事実です。だからこそ前の投稿のような提言をしたくなったのはあります。
利用規約とはどういうものなのかということについては、そちらに書いてあるので参照していただくことで割愛します。
表現の場が増えるのは悪いことではありません。
むしろ、多くの人に興味を持ってもらう機会が増えることになるので、声劇というコンテンツにとってプラスだと思います。
これからも技術が発達して、ますます配信や投稿は容易になってくるでしょう。そうなると、より年齢層が広がっていくことになり、モラルも低下しやすいです。
そして収益化の問題もあります。作者に還元されればいいのですが、難しい側面もあります。
このように複雑化しているからこそ昔に比べて混沌としているので、面倒だと思う人は裏劇などに籠ってしまっていがちです。
だから表での劇枠は減っているのかもしれません。
表現の場を含めて変化は当然起こることですし、推測ですが利用規約や収益化の問題を含めて多くの人の試行錯誤の末、将来はいわゆる定型のようなものができてくると思います。
そして、それを参考にしたうえで各自がアレンジをしていくことでしょう。
タイトルにあるとおり、今は過渡期だと思っています。
おそらく、時間をかけて人間模様以外の問題は収束していき、同時に新しい問題が発生してくる気がしています。
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